バニーガールコスで眼福、癒しのガールズバー
H.N/新一
雪国育ちの僕は、何の取り柄もなく高校時代を送り、大学進学も失敗して就職をしたしがないサラリーマンです。仕事は人が忌み嫌う営業で、しかも逃げ出す人も多いとされる太陽光発電システムの飛び込みセールス。ただ、ゆとり世代ともいえる僕の代では、昭和・平成初期のような超体育会系の社風ではありません。
僕の会社は創業から10年以上は経過していて、今に至るまでの期間に多くの社員が退職しました。よって、辞めてもらっては困ると、やや優しい雰囲気になっているのです。
日々の営業では、日中の午前・午後に廻ることが多いため、応対してくれるのは大方が奥様です。もちろん飛び込みセールスにつき、ほとんどが玄関前での門前払い。たまに話を聞いてくれる奥様は、営業が上手くいかなくても僕にとっては癒しの存在です。
1,000回廻ってようやく数件という少なき契約の中、成績はこれでも悪くはありません。となると、営業車を家電量販店のパーキングに停め、サボりで寝ていても文句を言われることも無く、ようやくマイペースで働けるようになりました。
ただ「押し売りでしょ!とっとと帰って!二度と来ないで!」と激怒されることがあまりにも続くと、僕もストレスが溜まります。上司に「どうやってストレスを解消していますか?」と聞いたら「癒やしは女の母性にしかないのだよ」と言うので、彼女なしの自分はどうしたらいいのか四苦八苦。
ただ、札幌は夜のお店も多いので、そこから僕は検討へ入ることに。実家かつ独身のフリーなので、出ていくお金があまりなく、貯金も貯まっていました。
風俗だとストレスというよりも性欲なので、僕は心の平穏・オアシスを求めるためにガールズバーという選択をしたのです。スナックはおじさんのイメージが強く、僕はあくまでもまだ20代なので、ガールズバーしかありませんでした。
地元の質を信じ、上司にも結局何も告げず、友達にも相談をせずに僕は1人で探しました。そうして決めた店は、驚愕のセクシーコス・バニーガールが居るお店。
「風俗と間違えちゃったよ(笑)」と、通されたバニーさんに話をすると、ややウケてくれた模様。
店内はカウンターとテーブル席があって、ひっそりした雰囲気は全くなし。これも良い具合にお酒が入った30代のサラリーマンが多いからでしょうか。
ただ、僕は一人で訪ねたのですが、カウンターで飲むにもノープロブレム。
キャバクラのようについてくれたので驚くと「うちは東京みたいに流行っていないからだよ」と僕についてくれたバニーのMちゃんが教えてくれました。
「眩しい……眩しい……」と連呼した僕に「何が眩しいの?」という彼女に「胸の谷間が……」と、ついお酒の勢いで口走ってしまいました。
「バカ、スケベ」と言われたものの、僕は愛嬌があったようでセクハラだと非難されず、全く逆鱗に触れることはありません。
僕がイメージしていたのは、おばさんといえるようなスナックの、若い子バージョンという想像だったのですが、良い意味で裏切られました。
それにしても、店内はダークなBARといった感じなのですが薄暗い空間で間接照明が映えるので、バニーガール達の白い衣装が輝いて見えます。
視覚的に眼福、さらにお酒も飲めて女の子と語らう時間を楽しめる。僕はこの年でガールズバーに来られたことを兎にも角にも感謝したい。
また、バニーガールといえば黒い衣装のイメージでしたが、白い美白肌にホワイトの衣装はもはや興奮してしまうほど。
Mちゃんいわく「お兄さんはいいけれど、おじさんのお客さんにお尻を触られたこともあるから良いことずくめじゃないんだよ」という悲観的な言葉も。
先述のとおり、僕は営業畑なので彼女の辛い心情が理解できたので、何かしてあげたいと思いドリンクをオーダーしてあげました。どうやらお給料に跳ね返るようで大変感謝されました。
つまり、今からガールズバーに行く男性なら、当たりのお店だとすれば女の子へのドリンクは入れてあげたほうが良いでしょうね。その後の対応も若干ですが、さらに良くなったように思えます。
ちなみに今回の会計額は5,000円に女の子へのドリンクで、合わせて6,000円弱でした。きっちり1時間も楽しめたのですが、キャバだと1時間だと7,000円~8,000円はかかるみたいなので、僕としてはガールズバーに軍配を上げます。
女の子がガツガツと営業してこないのも良いので、今後も彼女ができない限りは通い続けてみようと思います。