おねだりばっかしてくるガールズバー
H.N/ピンクレモン
オジサン2人揃って朝から横並びに座ってパチンコ。友人の台が火を噴き20連チャンという見事な大勝ちを見せてくれます。自分は1万円をあっという間にスッておしまい。ただひたすら友人の爆裂している台を眺めます。たった2時間くらいで10万くらい稼いだ友人はかなり気分がよさそうで、
「奢ってやるからピンサロにでも行こうぜー」
と誘ってきます。勿論答えはYES。 パチンコ屋を出てすぐ近くのところにある花びら2回転5,000円みたいな看板のあるピンサロに入ります。しかし自分に来たのはデブのオバハン(笑)
こんなオバハンに抜かれるのはイヤヤー!と思い我慢して待っていたんですが、なぜか2回転目はなしで時間終了。 友人にそのことを伝えると
「マジか?お前もかよw俺もだわw」
とまったく同じ境遇だった模様。お互いパッとしない結果に、友人がまたもや
「近くに俺の行きつけのガールズバーがあるからそこにいこ!ブス相手で最悪だったから口直しや!」
と言い出し、勿論YES(笑) いや~持つべきものは友ですな~なんて考えながら歩いているとすぐにお店に到着。
店内は正方形のような形で、真ん中に更に正方形のカウンターがありその中に女の子たちがいる感じのお店。まだ昼間だというのにチラホラお客さんもいて賑わってる様子です。 友人が先頭を歩き入店すると女の子の内の一人が気づいたのか
「あ~〇〇さんだ~♪やっほ~今日はお友達も一緒なんだ♡」
と甘えたような声ですり寄ってきます。
「そうだよ~♡まだ俺のボトルある?」
と友人も自分の歳を忘れたかのようにニャン声を出しています。ちょっと気持ち悪いところを見てしまいましたが、まぁお気に入りの女の子のようだし仕方ない。 席に座ると早速何を飲むか聞かれますが、友人のボトルがあるので割りモノのウーロン茶を頼んでウーロン杯を飲みます。友人のオキニと自分達2人という構図でしばらく2人の会話に入れず1人黙々と飲んでいると、友人が
「な~コイツにも女の子つけてくれよ~」
と言ってくれます。 すると友オキニが
「わかった~でもドリンクとか出してくれないとすぐにいなくなっちゃうよ?」
友「出す出す!連れてきて♡」。
なんか友オキニの上から発言が妙に気になるが、どうせ奢りだしまぁいいかと放置。 ちょっとすると少しポッチャリのいかにも上京したてですという感じの清楚系の女の子が自分の前に来ますが、見た目からは想像もできないようなクレクレ女。
「飲んでるか~~♪私もノド乾いちゃったからなんか頼んでもいい?」。
タメ語も気になるし、さっき出すって言ってるのにオネダリしてくる感じも嫌だ。せっかくついたというのに私の心の中は不快感でいっぱいです。
友「いいよいいよ~♪オネーチャンは何飲むの?」
クレクレ女「ん~じゃあビールにしようかな~!大きいのでもいい?」
友「OKOK!早く乾杯しよ!」
友人はかなり上機嫌だが、更に料金が高いのを注文されていることを本当にわかっているのか? なんで友人はこんなに温和なんだ。パチンコで10万勝ったからか・・・と勝手に自己解釈しているとビール2つ持った女の子が、なぜかもう一人女の子を連れてきて
「この子ももらっていい?」と聞いてきます。
友人は勿論同じ流れでOK。 5人で乾杯し、女の子たちは、ほぼ一気に飲み干しスグにまたねだってきます。 しかも途中から入ってきた1人は飲みほした後どっかに行ってしまうという摩訶不思議な光景。もうここまでくると「なんだこの店は!お前騙されてるぞ!」と友人に大きな声で叫びたいくらいです。 ですがここは“友人の奢り”好きなように使えばいいとは思うんですがモヤモヤが止まらない。こんな状態なのでうまく女の子たちとも話すことができず、ムスッとしていると友オキニの女の子から追い打ちが・・・
友オキニ「どうしたのー?元気ないね~。誰か気に入った子いたりする?つけるよ?」
友「そうだよお前。誰かいないのか?」
俺「じゃあ・・・あの子」
俺が指さしたのは、ちょっと小太りで脂汗を額に乗せてるオヤジと困ったような顔で話している、唯一まともそうな女の子。 しかし、たしかに自分の予想は当たっており自分が指名した子は大人しくていい子だったんだが友オキニが指名を機にガンガンおねだりをしてきます。
終いにはフードのオーダーまでしてきて結局ようやくまともな子がついてくれたにも関わらず終始モヤモヤでこのお店を出ることになりました。自分のお金じゃなかったことが唯一の救いです(笑)