ガールズバーで年上のカノジョをゲット!同棲までしちゃってます!
H.N/ぷるっちょ
俺は生まれも育ちも生粋の埼玉人。高校を卒業してすぐに地元の土建会社に就職して、はや5年が過ぎた。
女気のないガテン系の職場だし、毎日仕事で覚えることがたくさんあり過ぎて女どころではなかった。気が付けば女に対して免疫のないまま、社会人になっちゃった気がする。
そんな俺の素朴な生活を見るに見かねて、高校時代の友人が誘ってくれたのが、俺がガールズバーで1人の女性にドハマリするきっかけだった。
華やかな店内にキレイな女の子がたくさんいるガールズバーは、俺にとってまさに異次元の別世界。女気のない環境で毎日を過ごしていた俺が、舞い上がるのも無理はない。
座ってすぐに俺についたのが、自称32歳のマミさん。
「32歳はガールなのか?」と、素朴な疑問が俺の頭に浮かんだものの、すぐにそんな疑問はどうでもよくなった。
なめらかな会話テクニックで、彼女は俺の心の隙間に入ってきた。年下の男を手玉に取るなど、32歳の彼女にとってはお手のもの、って感じだったのかな。
「仕事は?」「何歳?」などと他愛もない話から始まったけど、そもそも女性とまともに話をするのは高校時代以来の、めっちゃウブな俺。
気が付けば連れの友人は帰ってたけど、そんなことはもうどうでもいい。話も弾んですっかり調子に乗ってしまい、彼女に言われるがままボトルを入れて、その日のうちに3万円がブっ飛んだ。
俺の会社は地元ではそれなりに名の通った会社なので、毎月結構な給料が手に入るのがやりがいだし自慢でもある。独り身だから金の心配はないっていうか、むしろ、使い道がなくて困っていたほど。
気が付けば、給料が出た後の最初の週末は、彼女に会うため欠かさず店に通う生活に突入した。
マミさん以外にもたくさんの女の子が俺につき、その度にいいところを見せようとボトルを入れまくった甲斐あって、俺に対する店の女の子からの評判も上々の様子。
「金払いのよい若い男がやって来た」とばかりに、一度入店するととっかえひっかえ女の子が入れ替わるので、猛スピードで万札が消えていく。
けど、大金を払って女の子と盛り上がる楽しさには代えられなかった。どうやら、このお店の主戦力は20代の女の子らしく、32歳のマミさんは異色の存在だったよう。
大人の女性の雰囲気を全開にして、酔っぱらうと妖しい目つきで俺を見てくる。
店に通って半年ほど経つと、「毎日親方に怒られてばかりで正直シンドイ…」「最近面倒な客が多くて…」と、自然にお互いの環境を話せる仲に。
恐らく、彼女は年下の男がそもそも好きなのだろう。俺がかわいくてしょうがないといった感じが、話をしていてもビンビン伝わってくる。
かくいう俺も、実は年上の女性が大好物。素直に甘えられるからだ。お互いの好みが一致していたってわけ。
そんなある日、彼女はエロ過ぎる行動に出てきた。
いつものように彼女と対面で話しながら酒を飲んでいると、何かが足にあたっているような感覚がした。
ふと下を見てみると、他のお客さんや女の子には気付かれないように、カウンター越しに彼女が足を絡めてきているのだった。
あまりにも突然のエロい光景に、一瞬何が起きたのか分からず混乱する、純粋な俺。
もう居ても立ってもいられず(下半身は立ちまくりだったけど)、酔った勢いに任せて彼女を店外デートに誘ってみると、あっさりOKの返事が。
約束の日、店の外で会うマミさんはキャミソールみたいな超セクシードレスで登場し、俺だけでなく街中の男たちの目を奪いまくる。まるで、「いい女だなぁ…」という野郎どもの心の声が聞こえて来るようで、俺としても鼻高々だった。
下調べしておいたお洒落なバーで軽くウィスキーを飲み、そのままカラオケで2次会開始。部屋でふたりっきりになると、年上なのに甘えた声で俺にもたれかかってくる、かわいいマミさん。
店では見たことのない彼女の仕草に、すっかり有頂天の俺。もうこの段階で、俺の理性はすべて吹っ飛んだ。勢いのまま彼女をホテルに誘い込み、楽しくハードな一夜を過ごした。
その後も俺と彼女の関係は続いたけど、店の女の子に俺たちの関係がバレたようで、マミさんも居心地が悪くなったのか、ある日突然、彼女は店を辞めてしまった。
スマホに連絡しても、「この電話は現在使われておりません」という非情の通告が流れるばかり。
「もうどうしようもないな…」と途方に暮れ、仕事にもさっぱり気合が入らない、情けない俺。「マミさんはあきらめるしかないのか…」と腹をくくろうとしていた頃、彼女から突然電話がかかってきた。
俺と付き合うために、ガールズバー時代の男関係をいろいろと清算していたらしく、迷惑がかかるといけないので、俺にはわざと連絡するのを控えていたと言われた。
そこまで言われて黙っていては、男がすたるというものだろう。彼女は俺が幸せにすると決意し、仕事に汗を流す日々が華麗に復活した。
今では同棲しているので、仕事終わりに彼女が作ってくれる晩飯が楽しみでしょうがない。
寝る前のお楽しみは、楽しみどころの騒ぎじゃない。ガールズバーで年上のカノジョをゲットした挙句に同棲までしちゃって、まるで夢のような毎日だ。