ひとりで行きやすいお気に入りのガールズバーを発見
H.N/サラマンダー
僕は看護師をしていますが、男だと比率としては少ない仕事の部類でしょう。早番・遅番ほか夜勤もあるため、生活ペースは人よりも乱れます。遅番の時は夜遅くに仕事が終わるので、なかなか友人と飲みに行く時間を合わせられません。
また患者さんからの暴言を受けるときがあったり、事務長や上司から怒られたり、ストレスも溜まります。となると出会いというよりも発散をしたいのが、常に僕の中にある感情でしょうか。
ちなみに、職場の女性陣には全くというほど惹かれません。あまりにドロドロしていて、派閥絡みを見ていても気分が悪くなるし、やたらと鬱屈した愚痴が飛び交っています。だから恋愛よりも、一期一会で楽しめる場所を求めていたのですね。
癒しのプレイスを探し求める日々が続きましたが、僕はスナックとガールズバーで悩みました。まずキャバクラ・ラウンジを外したのは、テレビドラマで見たギラギラとした世界観が無理で。金を貢がねば、来店する資格なしというくらいに見えたのです。
スナックはちょっとおじさん・おばさんくさいなという印象があるので、ガールズバーに分があるように思えました。だからガールズバーに狙いを絞って、いざお店を探してみることにしました。
千葉市は結構な数のガールズバーがありますが、実際に街を歩きながら入ることにしました。予約するような感じじゃないので、看板の雰囲気で良いと思ったところに突撃という形ですね。
そうして僕が入ったのは、外から見てもセンスが良いガールズバー。レンガ調で店内を統一していて、一見するとおしゃれなインテリアショップみたいな感じです。
おお、小洒落ていてなんかテンションが上がるなと思っていると、すぐに可愛い店員さんが僕を誘導していきます。
席はL字型のカウンターで、L.A風の造りをした座席が約10席。僕は1人でお店に入るのは苦でもないのですが、すでにお一人様は3人いました。友達がいなくても過ごしやすいという、これだけでも僕の中ではまずOKです。
そして僕に付いてくれたのは、黒髪がキレイな21歳のMちゃん。「今日は仕事休みだったんですか?」という一言からトークが始まります。
お酒を頼む時「時間内のビールが飲み放題ってすごいね」と話しながら。
僕は酒好きなのでジョッキ5本くらい、1時間あれば空にできるほどです。それなのに飲みまくれるのはコスパが良く、ここでもガールズバーを評価。
「お兄さん良い飲みっぷり~」とMちゃんが言うので、システムを更に聞いて彼女にもオーダーしてあげました。
「お姉さんにあげるドリンクって1万円を超えるイメージだったよ」と言うと「ホストクラブじゃないんだから(笑)」と、ウケていたようですね。
そして、なにゆえにガールズバーで働いているのか、気になって尋ねてみると、どうやら将来はスナックで自分のお店を持ちたいのだとか。
「ガールズバーの経営はしないの?」というと「ガールズバーだと30くらいが定年になるから、スナックのほうがいいのよ」と彼女は答えてくれました。
本気で水商売に人生をかけているようで、僕が持っていた夜の世界への偏見は完全になくなりました。
そのうち、Mちゃんがカウンターからいなくなり、代わりの子がまた僕についてくれました。
確かに考えてみればキャバクラでもないのに、付きっきりで1時間5,000円+飲み放題なんてあり得ないよな。
代わりの子はいわゆるヘルプ的な感じで、Mちゃんとのトークではしゃぎ過ぎていたのでちょっとテンションはダウン。ここが唯一、僕が感じたガールズバーのデメリットでしょうか。
「…。」という沈黙が流れ、ついてくれたお姉さんが「私が代わりに来てごめんねー」と言ったとき、しまったと我に返る僕。
「あ、お姉さんも何か飲む?」と自分でもびっくりするような発言をしちゃいました(笑)そうしていると、Mちゃんが戻ってきて再度僕についてくれます。
「お兄さんはキャバとか行ったら気前よく貢ぎそうだから、ガールズバーの方が合っているよ」と言われましたが、本当にその通りだなとしみじみ痛感。
時間が来たのでひとまず今回はお店を後にしましたが、次回も間違いなく行くと思います。コスパも十分だし、女の子は若くて可愛いし、愛嬌も良いです。当面、はしごをすることなく通い続けてみようかな。