麻布のガールズバーでほろ酔いいい気分
H.N/メッフィー
俺は大阪在住で、風俗遊びやキャバクラ遊びをするのが趣味だ。それはもちろん出張に行った時もそうで、府外に連泊することがあれば必ずご当地の風俗を楽しんでいる。
最近では東京に出張した際、1日目から仕事が終わるなりデリヘルを呼んでいた(笑)そうして2日目の事終わり、前日にデリヘルですっきりした俺は、2日目は一人で居酒屋にでもぶらりと入り五郎ばりに孤独のグルメを気取ろうかと思っていた。
キャバクラでもよかったのだが、中々来ない土地で一人でキャバクラを楽しめるかというと、あまり自信がなかった。
そんな訳でなにかいい店はないかと探している最中に昨日一緒に仕事をした東京の上司から電話がくる。どうやら俺が連泊しているという情報を聞きつけ、食事に誘ってくれたようだった。これは美味しい誘いだ。
そして上司にいつも通っているという馴染みの焼き鳥屋に連れて行ってもらい(特にキモが美味かった)、ああでもないこうでもないとしゃべった後、最近麻布十番にガールズバーが増えているらしいという話になり実際行ってみることに。
ぶっちゃけて言うと、その時はあんまり気乗りしていなかった。というのも、ガールズバーはキャバクラと違って気に入った女の子がいても指名して側にいてもらうことはできないし、偏見かもしれないが接待を知らない若い女の子が接客をしている、というのが、キャバクラや風俗に頭のてっぺんまで浸かりきっている俺にはなんとも物足りなく感じていたのだ。
しかし上司がわざわざ連絡を取ってくれて、食事に誘ってくれたのだから行かないわけにはいかないのだ。そんなわけで大人の都合によって俺は初めてのガールズバーを体験することになった。
そしてこの日俺の世界が変わる。そう、俺のガールズバーへの偏見は、ただの食わず嫌いだったのだ、と。
これまでガールズバーにいまいち魅力を感じられない俺だったが、上司が連れて行ってくれた麻布はレベルが高かった。みんな可愛いのだ。私服のお店だったがちゃんと男の趣味を分かっていて、清楚だけどなんかエロい、みたいな子が多く目の保養になった。
店内の内装もも若さに溢れてる!陽キャ!ピンクのネオン!……という感じではなく、ちょっと大人な雰囲気のバーに近い。お店の中を見て第一声が「おっしゃれ~……」で、隣にいた上司にめっちゃ笑われて恥ずかしかった(笑)しかしなるほど、これは落ち着いて飲めそうな店だ。
俺たちについてくれた女の子は、ニットのトップスにマーメイドスカートで体のラインが綺麗に見え、ナチュラルメイクにぱっちりお目目、栗色のボブヘアーが肩の辺りでくるんと内側に丸まった、男の好み欲張りセットのような可愛らしい女の子だった。
話し上手で、1個話題を投げたらそこから10に膨らますことができるし、聞いていて飽きない。こちらの話も聞いてくれるだけではなく、ちゃんと質問をしたり感想を言ってくれたりもするのだ。俺が大阪から来た事を伝えると「関西弁聞きたいですぅ♪」てな感じでちゃんと盛り上げてくれる。
ほろ酔いで調子に乗ったおっちゃん俺は関西弁を披露し、それに対してもまぁまた上手に褒めてくれるわけだ(笑)そして気分が良くなったおっちゃん、お酒を追加。女の子にもドリンクのプレゼント(笑)
なるほどな、可愛くてお喋り上手なだけではなく、商売も上手だったか。しかし正気に戻った時に「しまった!」と思うことはなく、そのくらい楽しい時間だったわけだ。とんだ誤算だ。勿論いい意味で。
上司と分析した結果、六本木に近いこともありキャバクラ出身の女の子が多数いるのではないか、競合が多いことによって切磋琢磨し洗練されてきているのではないか、という事になった。書いてみると驚くほど普通のことしか言っていないな(笑)
とにかく、俺の中でガールズバーの株が上がったのは確かだ。土地柄か、関西や東京の他の地域より値段設定が高めではあったが、上司が気前よく払ってくれたので俺としては本当に満足であった。
あれだけお酒を追加したり女の子にお酒を頼んであげたりしていたのに俺の懐は無傷なわけだ。そりゃしまったと思うことは無いのは当たり前なのだが、それを抜いたとしても非常に良い時間を過ごせたと思う。
大阪で同じような体験ができるかはわからない。なにぶん、東京と大阪では女の子の毛色が違いすぎる。しかし、俺の中のガールズバーへの偏見が消え去った今、思い切って大阪でもガールズバーの扉を叩いてみてもいいかもしれない。