友人と可愛い子を取り合って・・・
H.N/みのたろう
明日から長い連休ということで仕事終わりに仲間たちと一緒に飲むことになりました。
最初は安上がりな相席屋にでも行って女の子をひっかけてカラオケとかで飲もう!みたいな計画だったんですが、考えることがみんな一緒なのか2時間以上待ちだったので断念。
さ~てどうするか~キャバクラはちょっと高いしな~と男4人でうなだれていると一人が「ガールズバーにしない?近くに俺がよく行くお店あるんだよね」と言ってきます。みんなこの男が面食いなのは知ってるし、そんなヤツが“よく行く店”なんて絶対可愛い子がいるに違いない!
ということで全員一致でそのガールズバーに行くことに。
店に入ってみると細い長方形の部屋の真ん中らへんに長いカウンターテーブルがあって、そのテーブルを挟んでお客さんと女の子が話しているようなお店でした。あんまり広い通路ではないので、他のお客さんが座っている後ろを通るのは一苦労。
並んでる女の子も我々4人と他のお客さんを足すと全然足りない人数しかいない。これは完全にしくじったかー!と思ったら奥の方から「いらっしゃいませー」と言いながら3人くらい女の子が出てきてくれました。
そしてその内の金髪ロングの女の子がベラボーに可愛い!もしかしてこの子が指名の子か!?と思いきや誘ってきた仲間は「よーまた来ちゃった~」と言いながら金髪ロングの子の後ろにいる、清楚っぽい女の子と楽し気に挨拶を交わしています。
これはチャンス!この金髪っ子は間違いなくフリー!
他のヤツに取られてたまるもんか!という思いで席に着く前よりも早く「俺この子指名したい!一目ぼれだわー」と言ってやりました。
前を歩いてる仲間の内2人がこっちを向き「まじかよ!はえーなお前!」と言いながら、笑ってはいますが“ズルいぞお前”という心の声が聞こえてくるような言い方。でもそんなのは一切気にしません。
「いやめっちゃタイプだったからさ」と“もう俺の指名だかんな”とアピール。
席につき他の2人についた女の子を見てガッツポーズ。あきらかに私が指名にした子がこの店の中で一番可愛い。しかもどうやら、私の指名した子は店を紹介してくれた仲間も知らない新人のようで少し羨ましそうにしています。
さてさて改めてよく見てみると本当に可愛い。
金髪ロングヘアーの先端だけを少しカールさせ、大きなクリクリの瞳には茶色のカラコン。小さい顔に真っ白な肌。衣装のYシャツの上からでもわかる大きな胸とキュッと絞れてるウェスト。そしてスラッとした手足。じっと動かなかったからリアルバービーみたいな女の子でまだ一杯も飲んでないというのに次から次へと口説き文句が私の口から飛び出していきます。
「すごい可愛いよね。ほんと一目ぼれだわ。」
「本当ですかー?ありがとうございます。でも恥ずかしいからやめてくださいw」
「本当、本当。わかった。じゃあなんか一緒に飲もうよ」
「じゃあカシスウーロンもらってもいいですか?」
「うんうん。いいーよ、いいーよ♪本当かわいいわ~。あっヤベ心の声漏れた」
「なんですかそれwおもしろいですねw」という感じで最初の掴みはグット。
なんかつまんなそうに話している他の2人とはかなり温度差のある指名陣2人w
でも段々と女の子も我々もお酒が入ってきて男どもは4人とも饒舌になっていきます。
指名できずにつまんなそうに話していた2人も楽し気になっていき、内1人が自虐を織り交ぜたおもしろトークを披露。するとなぜか私が指名したハズの女の子が大爆笑していて、いつの間にかその仲間の前で仲良さげに話し始めてしまいました。
完全に嫉妬心の塊になった私ですが、ここで本気で怒ったらさすがに場を凍らせてしまうのでグッと我慢。
しかし一向に楽しそうに話しているのが終わりません。どうやら共通の趣味が合ったようで、夢中で2人で話し込んでいます。
完全に話す相手がいなくなった私は仕方なくさっきまでその仲間と話していた女の子と話すことに。イライラしていたので酔いが回るのも早く、なんだか段々どうでもよくなってきます。ついでにかなり眠くなってしまったということもあって皆より一足先に帰宅。
そして後から、私が指名した子がその仲間にお持ち帰りされたという話を聞き更に最悪な気分になりました。もう二度とあいつと飲みには行きません。